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アレルギーはなぜ起きるのか、徹底解剖!

アレルギーはなぜ起きるのか、徹底解剖!

皆さまはアレルギーに対してどのようなイメージをお持ちでしょうか?
食物、金属、花粉症、乳幼児・子供に多くみられるアトピー性皮膚炎、ぜんそく等をイメージされる方が多いのではないでしょうか?

50年前の日本ではほとんどありませんでした。
現在では2人に1人の割合で何らかのアレルギーを持っていると言われています。

アレルギーが発生するメカニズムは非常に複雑です。
しかしその原因を知っていれば予防や対策を行うことも可能です。
本記事では、原因と改善方法について詳しくご紹介していきます。

アレルギーの種類について

そもそもアレルギーとはギリシャ語で「普通とは異なる、変化した反応能力」という意味になります。
細菌やウイルス、「アレルゲン」などの異物(抗原)が体内に侵入すると、私達の体はそれに対抗する物質(抗体)をつくり、これらを排除しようとします。「アレルゲン」とはアレルギーを引き起こす原因となる物質や環境要因の総称で、呼吸器から体内に侵入するもの(花粉・ダニ・ハウスダスト・動物の毛など)食物性のもの(卵、牛乳、魚類、大豆など)バリア機能が低下した肌から侵入するもの(界面活性剤)などがあります。
肌トラブルには、「炎症」「シミ」「シワ」「アレルギー反応」などがあります。これらを引き起こす要因は、紫外線やアレルゲンが肌に侵入することです。その他にも喫煙やストレスなどの悪い生活習慣、微生物や化粧品の刺激などが原因として挙げられます。このような原因物質や要因が私たちの皮膚の最も外側にある角質層を通過した際に、肌への悪影響が引き起こされることになるのです!
この悪影響は「非アレルギー性反応」と「アレルギー性反応」の大きく2つに分けることができます。

 

【非アレルギー性反応】
紫外線、悪い生活習慣、化粧品の刺激によって起こる活性酸素の発生を介した悪影響のことを【非アレルギー性反応】と言います。活性酸素とは「ほかの物質を酸化させる力が強い酸素」のことです。活性酸素は体内で細菌やウイルスを撃退してくれる良い面がある一方、必要以上に増えると正常な細胞や遺伝子を攻撃してしまい免疫力が低下したり、肌荒れやシミなどを引き起こす原因となってしまいます。最近では活性酸素が肌の老化の原因になると言われていますが、これは細胞が酸化することを表しています。

【アレルギー性反応】
私たちの体には「免疫」という病気を引き起こす異物(ウイルスや細菌など)から体を守る仕組みがあり、この仕組みがある特定の異物(アレルゲン)に対して過剰に反応することを【アレルギー性反応】といいます。そこから様々な細胞や細胞間情報伝達物質(サイトカイン)が関与し、あらゆる皮膚トラブルを引き起こします。この【アレルギー性反応】は種類や症状が多くあり、アレルゲンの種類によって発症する症状も異なります。また、IgE抗体(体内で作られる抗体のひとつ)の種類によってⅠ~Ⅳ型までの4種類に分けることができます。

非アレルギー性反応とアレルギー性反応の仕組み

下図のように【非アレルギー性反応】の仕組みは、肌表面に発生した活性酸素によって傷つけられた細胞がインターロイキン-1α(IL-1α)という細胞間情報伝達物質(サイトカイン)を放出し、周囲の細胞に危険を知らせることから始まります。その伝達を受けると、マクロファージ(白血球の一種)やマスト細胞(肥満細胞)からプロスタグランジンと呼ばれる生理活性物質が放出され「炎症」が引き起こされます。

 

非アレルギー性障害

 

また、ケラチノサイト(表皮を構成している細胞の大部分である角化細胞)ではエンドセリンやSCF(幹細胞増殖因子)の産生によりメラノサイトが活性され「メラニン産生」を引き起こし、GM-CSF(顆粒球マクロファージコロニー刺激因子)の影響で真皮では肌のハリや弾力を保っている「エラスチン線維」の切断が進んでしまいます。
このような発生機構の結果、皮膚ではサンバーン(紅班反応)やサンタン(色素沈着)、シミ・シワの発生、かゆみや敏感肌の原因に繋がります。【非アレルギー性反応】は紫外線による影響が最も大きく、最近では光老化と呼ばれ注目されていますが、長い期間をかけて様々な悪影響を及ぼしてしまうため、常に予防の考えが必要だと言えます。

 

ここからは近年増加傾向にある【アレルギー性反応】の仕組みについてご説明していきます。IgE抗体(体内で作られる抗体のひとつ)の種類によってⅠ~Ⅳ型までの4種類に分けることができるとお伝えしましたが、化粧品が関係するのは、「Ⅰ型アレルギー」(即時型反応)と「Ⅳ型アレルギー」(遅延型反応)になります。

 

アレルギー性障害

 

上の図をご覧いただくと、まずアレルゲンが侵入し、抗体による撃退が決定されるとインターロイキンー4(IL-4)やインターロイキンー6(IL-6)、またプロスタグランジンなどの生理活性物質が発生し、2型ヘルパーT細胞(Th2細胞)が活性されます。このTh2細胞はB細胞を活性し、IgE抗体(免疫グロブリン)を発生させることで抗原から防御しますが、この際にマスト細胞からプロスタグランジンやヒスタミン、ロイコトリエンなどの生理活性物質を産生することで炎症を引き起こします。
このような過剰な反応が即効性の「Ⅰ型アレルギー」(即時型反応)と呼ばれるもので、症例としてはアトピー性皮膚炎や花粉症、じんましん、食物アレルギーなどがあてはまります。
「Ⅳ型アレルギー」(遅延型)は抗体を利用せずに抗原から防御する際に起こるアレルギー反応で、抗原提示によりインターフェロン‐ガンマ(IFN-γ)やインターロイキン-12(IL-12)が発生し、1型ヘルパーT細胞(Th1細胞)が活性し、最終的にマクロファージやキラーT細胞が活性され、抗原を攻撃することで体を防御します。このアレルギー反応が「Ⅳ型アレルギー」(遅延型)と呼ばれていますが、この反応も過剰になるとアレルギー性皮膚炎や移植臓器に対する拒絶反応に進み、炎症を起こします。ツベルクリン反応等も「Ⅳ型アレルギー」(遅延型)にあたります。

炎症を起こしやすい肌は2タイプ

アレルギーによる炎症を起こしやすい肌には2タイプあります。

「敏感肌」・・・紫外線、化粧品、洗剤、温度、湿度の変化など外部からの刺激に反応する。

「アレルギー肌」・・・ダニ、かび、金属、化粧品、花粉など、アレルゲンに反応してしまう。

いずれにしても炎症を起こしやすい肌はバリア機能が弱っていることが考えらる=肌のバリア機能が低下しているということです。つまりアレルギーの原因でもある紫外線、アレルゲン、微生物など、外界の刺激を受けやすい状態になっているということです。

この皮膚のバリア機能を低下させてしまう原因が硫酸系シャンプーにあります。本来皮膚は角質細胞のなかにある天然保湿因子やセラミドなどによりバリア機能が働いており、外からの物質の侵入や、水分の蒸発による乾燥を防いでいます。

しかし硫酸系シャンプーを使うことで皮膚はたんぱく変性を起こし、皮膚のバリア機能が弱まってしまうので外からの異物や刺激が皮膚の中に侵入しやすくなってしまうのです。最近では肌に優しいというイメージが定着しているアミノ系シャンプーも多くみられますが、アミノ酸は人体の構成成分ひとつでもあり、皮膚に含まれるアミノ酸を使用しているために、洗剤が肌や頭皮に吸着しやすい危険性があります。ですのでアミノ酸系シャンプーもアレルギーの原因になると考えられます。

バリア機能が低下した皮膚から、加水分解コムギが入った化粧品を使用したことで、成分が浸透してアレルギー性皮膚炎を発症し、パンやうどんなどの小麦食品を食べると小麦アレルギーを発症した例も過去にあります。これまで食物アレルギーは口から接種し引き起こされると思われていましたがアレルゲンは胃や腸からではなく皮膚から取り込まれて起こるケースもあるということもわかってきています。

まとめ:アレルギー対策の近道

ここまでアレルギーの種類や原因についてご紹介しましたが、アレルギー対策への近道は

肌バリア機能を高め、健康な肌に導き、アレルゲンを侵入させないこと!

なのです。
刺激のある洗浄剤の使用で肌のバリア機能が破壊されると、アレルゲンや紫外線、ウイルスが侵入しやすい状態になってしまうため、アレルギー発症の危険性が高まります。

紫外線やアレルゲンを侵入させない、健康なバリア機能を守るためには、硫酸系シャンプーや、アミノ酸系シャンプーを使用するのではなく、肌のバリア機能を壊さないお酢系シャンプーの使用をお勧めします。

お酢系シャンプーは健康な肌の人はもちろんのこと、肌の弱い人、敏感肌の人、アレルギーを持っている人でも安心してご使用いただけます。

アレルギーにお悩みの方は、Badensスキャルプシャンプーのサンプルにて是非実感いただければと思います!

私たちモアコスメティックス一同は、みなさまお一人お一人の輝かしい美の力を引き出し、笑顔が溢れる世の中にしたいと願っています。

最後までお読みいただきありがとうございました。

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汚れを洗い落とすときに刺激を与えないことが美肌づくりへの第一歩